刻の見た夢



藤色の着物を着た童髪の少女が河原をとぼとぼと歩いていた。
年の頃は4つか5つか。
色白なその面の大きな瞳には零れ落ちそうな涙が浮かんでいる。

――― くすん

時折鼻を鳴らしはするが、意地でも涙を零すまいとしているのか
ジッと見張った瞳がキラキラと川面の光を反射する。
小さな椛の手には春の陽射しを集めたようなタンポポが、ぎゅうと握り締められていた。

「あにうえぇ・・・」

心細さに耐え切れなくなった少女が小さな声を漏らした。
と、先程から少女の様子を伺っていたゴロツキ然とした男が寄ってくる。

「お嬢ちゃん、迷子かな〜?」

無精髭の生えた面に浮かぶ下卑た表情を隠すように、猫撫で声で話しかけてきた。

「・・・・・・」

少女はジッと男を見上げるとふるふると首を振る。

「でもさっきから一人で歩いていただろう。おじさんが家まで送ってあげるよ」

着物といい髪飾りといい、どう見ても上質なものだ。
きっとそれなりに富裕な家の娘なのだろう、と男は内心でほくそ笑む。

(身代金を取るも良し、これだけ上玉なら売っ払ってもかなりの額が
 懐に転がり込んでくるはずだ。こんな美味しい獲物を逃してたまるものか)

「ほら、おじさんと一緒においで。お腹も空いているんじゃないかい?」

一際優しい声を取り繕う男に少女が再び首を振った。
何だかこの男はいつも自分達の周りにいる大人と違うと感じる。
理由ははっきりわからないけれど、怖いと思うのだ。

「あにうえが知らない人に着いていっては駄目だって・・・」

「おや、兄上とはぐれたのかい。だったらおじさんも一緒に探してあげよう」

強引に少女の手を掴もうとした男から、その身が引き離された。



「何をしているっ!」

男が掴もうとした腕を一瞬先に引いて少女を腕の中に収めていたのは、
まだ幼さを残した顔立ちの少年。

「俺の妹をどうしようと?」

僅かに赤みを帯びた長めの前髪の隙間から鋭い視線を向けられた男はせっかくの
獲物を手放すのが惜しいと思ったのか、威嚇するように少年を睨みつけた。

「やるのか?」

自分より二回りは大きいだろう男の怒気にも動じる事無く、
少女を背後にかばうと少年が腰の刀に手をかける。
その動作全てに隙の欠片も見当たらない。


「チッ・・・」

これみよがしに舌打ちをした男が逃げるようにその場を去っていった。





絵 : uta様



――― ふぅ・・・

小さく息を吐き出して全身の力を抜いた少年が背後を振り返ると、
少女がキョトンとした表情で見上げていた。
少年がしゃがんで少女と視線を合わせる。

「大丈夫だったか?」

少年の言葉にコクリと頷きを返す少女はあどけない。
自分が危険の淵にいた事など理解していないのだろう。

「おにいちゃん、だれ?」

「ん? キミの名前は?」

「・・・わかな」

以前母が町で変なおじさん達に絡まれた時
「人に名を聞くなら自分が先に名乗れ」
と言っていた事を思い出して素直に名を告げる。

「そうか。若菜か、可愛い名前だな。迷子・・・なのか?」

少年のその一言に若菜の瞳に忘れていた涙が浮かんだ。

「うわわっ、ごめん、ごめん。大丈夫だよ。俺が家までちゃんと連れてってあげるから」

先ほどの男と同じ事を言っているというのに、若菜は怖いと思わなかった。
けれど夕暮れが近づく気配に心細さは増していく。
ぎゅうと握り締めたままだったタンポポを無意識に口元に持ってくると、
毀れそうな涙をこらえようと、それに、はむっとばかりに食いついた。

「ああっ、そんな物を食べたら駄目だろう。お腹を壊すぞ」

少年は慌てて若菜の口元からタンポポを引き離すと、ぱたぱたと自分の懐を探った。
先程知り合いの牛鍋屋の主人から、母への土産にと渡されたものがあったはずだ。

「あったあった。良かったな、貰っておいて」

小さな紙包みを開くと中には色とりどりの金平糖が輝いている。

(父上みたい)

若菜は心の中でいつも何かと甘いお菓子を隠し持っている父を思い浮かべた。

「ほら、これをあげるからタンポポなんて食べたら駄目だぞ?」

若菜の口元に金平糖を一粒摘んで差し出した少年の顔をジッと見つめ、
そのまま後じさる。
不思議そうに首を傾げる少年に向かって若菜が首を振った。

「知らない人に食べ物をもらったらいけないって・・・あにうえが言うの」

言いつけられた事は守らなくてはいけない、そう思っていても少女の視線は
金平糖から離れない。
くすり、と少年が笑った。

「じゃあ、俺と友達になってよ。そうしたら“知らない人”じゃないだろう?
 若菜の兄上も友達からだったらお菓子を貰ってもきっと怒らないよ?」

そうかな、と小首を傾げている少女の唇に金平糖を押し込むと少年は
少女と手を繋いで歩き出した。
日に焼けすぎたのか癖の無い赤茶けた少年の髪が、
午後の柔らかな日差しをキラリと反射する。

「もしも叱られたら、俺も一緒に叱られてあげるよ。な?」

ニコリと笑ったその顔が父や兄、父のお友達と同じにとても温かなものを
若菜に伝えて来る。
先程まで大声で泣き出してしまいたい程に不安だったものが金平糖と一緒に
すうっと溶けていくようで、若菜は口の中で甘い塊をコロコロと転がした。

(怖くなんてないもん。お兄ちゃんがいるもん)


「それで若菜の家はどこなのかな? わかるか?」

少年の問いかけに小さく答える。

「・・・こないだ引っ越したの。だから・・・わからないの・・・」

小さな身体で必死に不安を押し隠そうとしているその様子に、少年は若菜の
手を握る力を僅かに強くする。
人の温もりは不安を緩和する。
それは少年の父が、昔自分に与えてくれたものだ。
暗くなるまで友達と遊んで、ふと気づくと周囲の闇が
自分を襲おうとしているかのように思えた。
足元も見えない中を必死に走って家に帰ろうとした時、迎えにきてくれた
父の姿に安堵し、家までの道を黙って繋いでくれた手の温かさに
怯えは跡形も無く消えたものだ。

今、不安と闘っているだろうこの少女の心に、自分の手の平から伝わる温もりが、
ほんの少しでも救いとなれば良いと少年は願う。


「以前のお家はわかるかい?」

殊更明るい声で少年が問いかける。
今は住んでない家だとしても、近所の誰かが転居先を知っているかもしれない。
こんなに可愛い少女なのだ。
きっと家族も必死に探しているだろう。
運が良ければ途中で会えるかも知れない。

「ん〜〜〜と・・・」

若菜が首を傾げる。

「お寺の近く。んとんと、おにしさん」

「おにしさん?」

コクリと少年を見上げて頷いた。
ついでにパカリと口を開けて金平糖をねだる。
コロリとその中に金平糖を放り込んだ少年が首を傾げる。

「う〜ん。俺は江戸に住んでいて、京へは両親の用事で来ているんだ。
 だからあまり詳しくないんだよなぁ・・・」

ポリポリと頭を掻きながら空を見上げた。
先程より傾いた陽は夜の匂いを帯びた光を放ち始めている。
暗くなる前に帰る場所を見つけてあげたい。

「他に何か思い出す事って無いかなぁ? 誰か知ってる人の事とか、その家とか・・・」

何でも良いから身元に繋がる情報が欲しいと少年が問いかける。

「ちちうえは屯所でお仕事してるのよ?」

「と、とんしょ?」

この京の町で“屯所”とつく場所はそう多くはないはずだ、たぶん。
江戸から来た少年でさえ知っている場所が一ヶ所ある。

「屯所って・・・新選組の?」

そうっと聞いてみた言葉に少女がパッと表情を明るくした。

「うん。若菜の父上も母上も屯所でお仕事しているの」

母上も・・・という事は夫婦で賄いか何かをやっているのかもしれない。
両親からくれぐれも新選組には近づくな、と繰り返し言われていた少年は
一度ふるりと頭を振った。
少なくともこの少女を放り出すことが出来ない以上、あえて虎穴に入らずには
済まないだろう。

父はまだしも、これは母に知れたらひどく怒るだろうな・・・と
少年が小さな溜息を吐いた。

「若菜の父上って、どんな人?」

少女が身に纏っている着物を見ても、そんなはずはないと判っていながら
できる事なら賄い方や小者であって欲しいと問うてみる。
それに若菜は僅かな間も空けずに答えた。

「黒ひらめっ!」

「は? ひらめ?」

こくこくと少女が頷く。
ふたたびパカリと開いた口が金平糖を待っている。
少年は頭の中で疑問符を幾つか浮かべながらポイと金平糖を放り込み、
もう一度聞いてみた。

「母上は?」

「あしゅら」

「は???????」

「母上は、父上よりずぅ〜っと強いの」

もごもごと返された言葉に、今度こそ少年の頭の中が疑問符で埋め尽くされた。

(黒ヒラメと阿修羅って・・・邪鬼を踏みつけている毘沙門天じゃあるまいし)

少年の脳裏に黒ヒラメを踏んでいる優しげな阿修羅像が浮かぶ。
ぶんぶんと頭を振って奇妙な想像を追い払った少年が違う問いを投げる。

「他には? どんな人がいるんだ?」

「おっきい兄上とちっさい兄上」

「へぇ、若菜は3人兄弟なんだ」

「違うの。おっきい兄上は母上の兄上。若菜の兄上はちっさい兄上なの」

なるほど、と少年が頷く。
楽しそうな声音から、この少女が身内に囲まれて慈しまれている様子が感じられる。

「いいな。俺は一人っ子だから、兄弟がいるのは羨ましいぞ?」

少年の言葉に若菜が嬉しそうに笑う。

「あのねあのね、兄上だけじゃないのよ? サノとかぱっつあんとか、
 へーすけとか源おじちゃんとか、いっぱいいっぱいいるのよ?
 いっつも若菜が遊んであげるの」

「そうか」

不安な気持ちを忘れるためか、少女が一生懸命に楽しい事を
思い出そうとしているのがわかって少年が微笑んだ。

「でもね、すっごく優しいのはこんどーせんせいと、垂れ目のおじちゃんなの」

「垂れ目?」

「うん。母上が言うの。垂れ目のおじちゃんって」

「そ、そうか」

こんな幼女に“垂れ目のおじちゃん”と呼ばれて、その男はどんな顔を
するのだろうかと噴き出しそうになる。

「それでね、優しいけど意地悪なのが浮さんとふくちょーなのよ」

精一杯困った顔をして見せている少女の頭を撫でていた少年の手が止まった。

(ふくちょう? ・・・副長?? そういえばさっきも“近藤先生”と言って
 いなかったか? まさか・・・局長の近藤?)

少年のこめかみから冷たい汗が一筋流れた。



少年がギギッと音のしそうな動きで歩んでいた足を止めた瞬間に、
少女を呼ぶ声が聞こえてきた。
その声に若菜が走り出す。

「ははうえっ!!」

駆け寄ってきた小柄な女性の身体にぶつかるように若菜が飛びついた。

「若菜っ!!」

自分にとって最も安心できる場所に戻れた事で気が緩んだのか、わんわんと
声を上げて泣き出した若菜を母親がぎゅうと抱き締める。
後ろから数人の男達の気配と「見つかったぞ!」と交わす声が聞こえてきた。

しばらくその様子を眺めていた少年がその場を去ろうと背を向けかけた時、
母子を囲んでいた男達の中から少年よりもいくらか年上と見える青年が
歩み寄ってきた。

「妹が世話になりました」

ペコリと頭を下げたその澄んだ瞳には感謝の気持ちが滲んでいる。
少年が若菜を保護していた事に気づいていると思われた。

「いや」

言葉少なに答えた少年にニコリと微笑むと再び口を開く。

「私は沖田総三郎と申します。お名前を伺ってもよろしいですか?」

後程父と共にお礼に伺いたい、と律儀に言ってくる言葉に
少年は苦笑を返すしかない。

「改まって礼を言われる事はしてないし、旅の途中なのでお気遣い無く」

「いや、でも」

どちらも譲らぬ会話がしばらく続いた。




「・・・良い息子殿でござるな」

様子を木の陰から伺っていた赤毛の男が、気配を殺して背後に立った
長身の男に語りかける。

「ええ。父に似ず」

僅かな苦笑と共に背後の男、総司が答えた。

「でも、貴方のご子息も・・・」

「いや、拙者の前では反抗してばかりでござるよ」

今度は赤毛の男が苦笑する番だった。

「京へは何を?」

総司の一言で微量の緊張感が二人の間を流れる。

「・・・墓参に」

短い答えに緊張を含んだ空気が弛緩した。

「江戸で暮らしているとか?」

まるで尋問だな、と内心思いながらも総司が言葉を重ねる。

「ああ。剣術道場の道場主の夫が今の拙者の身分でござるよ」

「へぇ、道場主の・・・おっとぉ?」

声にそのまま動揺を乗せた総司の様子に、赤毛の男が軽く笑いながら振り返った。

「家事というものも結構楽しいものでござるよ」

悪戯っぽく笑うこの男が血の雨降る京の町を疾駆していた人斬り抜刀斎だと
誰が信じるだろうか。
過ぎた年月を総司が感慨深く思い返した。




絵 : 高坂つぐみ様




「しかし・・・女だてらに剣術を極めるものがいるなんて・・・。
 そんな人はセイだけだと思ってましたよ」

「セイ殿、とは奥方でござったか?」

その言葉に江戸にいようとも京の情報を手に入れている事が伺えた。
未だ志士の魂は消えていないのかと腹の中で思った総司を剣心が笑う。

「新選組の鬼神は阿修羅にベタ惚れで妻にしたと、これは江戸でも有名でござるよ。
 ついでに妻と娘にデレデレに甘いという事も」

くすくすと漏れる笑いに総司の耳が紅色に染まった。
反撃とばかりに自分の肩までしかないその頭を見下ろすようにして口を開く。

「ご子息は父親に似ず、背が伸びそうですね。奥方の血が濃いのかな?」

子供のような反撃の仕方に剣心の口元の笑みが濃くなった。

「そうでござるな。だが世が落ち着いているおかげで、伸びやかに育ったのかもしれぬ」

その言葉に総司の表情が改まった。

「この後、京で刃を振るう気は?」

答え次第では次の瞬間に腰の刃を抜く覚悟をする。

「ござらん。もはや同国人が争う時代ではないだろう」

静かな剣心の言葉に総司は知らず緊張していた身から力を抜いた。

「そうですね・・・」

視線を戻した先では妻が息子が娘が少年を囲んで笑いさざめいている。
その会話が切れ切れに風に乗って届いてくる。




「お兄ちゃんのお名前を、まだ聞いてないよ?」

セイに抱かれた若菜がようやく泣き止み、少年に手を伸ばしながら問いかける。

「・・・剣路だよ」

若菜をセイから受け取り、己が腕に抱き上げながら剣路が答えた。

「けんじお兄ちゃん・・・うん、若菜が大きくなったら、けんじお兄ちゃんの
 お嫁さんになりますっ」

言葉と同時に剣路の頬に若菜が唇を触れさせた。


その瞬間、幼子の可愛い恋心と微笑んでいたセイ以外の
男達の表情が引き攣った。
剣路は真っ赤になって硬直している。


剣心は背後から漂ってくる真冬の雪山かと思うほどの冷気に鳥肌を立てた。
そうっと振り返ってみると固まった笑みを面に貼り付けたまま、総司の視線は
突き刺すように剣路に注がれている。

(まずいっ!)

長年死線で戦ってきた者の本能が剣心に囁いた。

「では、拙者たちはこれにて!」

投げ捨てるように言葉を放つと剣路の元に走り寄り、そのままぐいぐいと
その腕を引っ張って去っていった。


剣心の後をゆっくり歩いてきた総司が凍てつく笑みを浮かべたまま
若菜の髪を撫でる。

「危険な虫は早めに退治した方が良いですよねぇ・・・」

「ええ・・・」

総三郎も父譲りの白刃の鋭さを含ませた笑みを浮かべて答える。
ひくりとセイの頬が引き攣った。

「土方さんに言って、彼らの宿を調べてもらいましょうかねぇ」

ふふふ、と微かに漏れる笑いが不気味さを増す。
小さく頷く息子と夫に交互に視線を送ったセイが声を荒げた。

「馬鹿な事を言ってるんじゃありませんっ!!」

「ええっ?」

「だって、母上っ!」

男達の必死の訴えと呆れと怒りの交じり合ったセイの声が、
暮れ始めた河原に長い間響いていた。








【オマケ】


「薫っ! 江戸に帰るでござるよっ! すぐに支度をしてっ!」

「え? どうしたのいきなり? もう夜になるよ?」

「いいからっ! 鬼が来るでござるっ!」

「は?」

「剣路が・・・」



「はぁ・・・どうしてそんな所ばかり父親に似るのかなぁ。
 まったく手が早いったら・・・」

「なっ、拙者はタラシなどでは無いでござるっ!」

「あっちこっちで女の子に係わっては事件に巻き込まれていたじゃない!」

「ぐっ! でもそれは困っている者を放っておけなかっただけで・・・」

「それがタラシだって言うの!」

「それは違うでござる!」



「どうでもいいけどさ・・・来るよ? あの人たち・・・」

「「誰のせいだとっ!!」」




                               ==了==








この話は以前UTAKATAのutaさんが描かれた上の『ちびセイちゃん』を拝見して
あまりの可愛らしさに勢いでガガッと書き上げ送りつけた、風&るろ剣コラボ話です。
勢いというものは恐ろしいもので、この素敵絵をベースにしてもう一本書いてます(汗)
こちらは夢行シリーズをベースにした完全なるパラレル。

明治維新が起こらなければ剣心が江戸に行く事はないだろうとか、
江戸に行かなければ薫と結婚してないし、剣路も生まれてないだろうとか、
抜刀斎が目の前に居たら総司は問答無用で斬りつけるだろうとか、
全て全てスルーしてくださいっ!!(爆)

この話は夢なんです。
どうせ総司が2児の父である事だって明治維新が起きない事だって
このシリーズは夢と妄想の果てに設定されているんです。
そう。全てご都合主義で書き手の煩悩のなすがまま♪

・・・ですので、これはあくまでも刻の狭間に漂っている夢の欠片として
全てを笑い流してやってくださいませ。
本編では剣心ファミリーが出演する予定はありませんから(笑)


そして今回拙宅での再掲載にあたり、以前この話を読んでビビッときた高坂つぐみ様が
萌えを注ぎ込んで描いてくださった素敵絵も挿絵とさせていただきました。
贅沢極まりないコラボスペシャル、感涙物ですよねv